ポン助の雑談ブログ

興味を持ったことをまとめました。

日本の林業再生の切り札として、日本全国に間伐材などを使った発電、バイオマス発電所が建設され、運用も始まっています。バイオマス発電は果たして成功するのだろうか?

今まで山に切り捨てられていた間伐材や、間伐材を生産するために森林を整備しているため、今のところは順調な滑り出しになっています。間伐材の利用と森林整備、それを含めての雇用と経済効果などで一石何鳥にもなっています。
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日本の森林の大部分は険しい山にあり、今利用している間伐材は林道が整備されているなど比較的運びやすいところから調達されています。しかし運びやすいところの間伐材が使い尽くされたらどうなるでしょう?険し山に林道を作って運び出すなどしないといけませんよね?当然輸送コストも上がります。

※管理者在住の地域では、少し前から、至る所で新たな林道が整備され、間伐材の利用が進んでいることが実感できます。山道を走っていると、原木(杉or檜)を積んだトラックに行き会う確率が高いです。森林の間伐が進んで、スッキリしたところが増えています。しかし中には切り捨て間伐されている場所もありました。

あとは発電能力が大きすぎるのも問題です。発電能力が大きいと、それだけ多くの間伐材を使わなければいけません。大規模なバイオマス発電所が隣り合っていたらどうなるでしょう?間伐材の奪い合いになりますよね?それにライバルは他にもいます。製紙業でもチップとして間伐材を利用していますので、他業種との奪い合いもあります。将来は確実に間伐材が不足します。

中には、外国からヤシの殻・木材チップを輸入するなど、外国からバイオマス原料を利用することを前提に、沿岸部にバイオマス発電所を建設しているものもあります。個人的には外国産を利用するなど本末転倒な気がします。外国からのバイオマス燃料を輸入するにはタンカーの燃料が必要になりますので、トータル的に外国産のバイオマス燃料がいいのか、重油を使っての火力発電がいいのか分かりません。

やはりひと昔のドイツでは大規模なバイオマス発電がありましたが、間伐材の枯渇と奪い合いがあっていくつかの発電会社が潰れてしまいました。その代り今では、小規模なバイオマス発電所を各地に作り、間伐材の奪い合いを無くして地産地消をしています。

日本では補助金の関係かどうかは知りませんが、小規模なバイオマス発電所を各地に作ることなく、大規模なバイオマス発電所を建設しています。ドイツの二の舞にならないといいですよね?
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江戸時代、日本はリサイクル先進国でした。生ごみや紙など、日常生活で出るごみのほとんどは専門の商売人によってリサイクルされていました。割れた茶碗や着物、ろうそくの燃えカスなどもリサイクルされていました。もちろん人の排泄物も貴重な資源としてリサイクルされていました。
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今の日本は、紙や鉄などはリサイクルされていますが、産業廃棄物・一般廃棄物など、捨てられるものも多いです。

ヨーロッパではドイツが環境先進国として有名ですが、もっと進んでいる国があります。なんとごみを輸入しているんですよ。その国はスウェーデンです。

リサイクル率は96%とも言われています。もちろん素材としてリサイクルしているものもありますが、サーマルリサイクルで有名です。


※サーマルリサイクル
廃プラスチックなどカロリーのあるもので、素材別に分別するのに手間が掛かるものは、燃やして熱を生み出し、発電として利用するリサイクル

日本でも、都会のごみ処理場ではごみの排出量が多いので、ごみ処理場で発電をしているところもあります。でも発電効率が悪いです。(スーパーごみ発電など、発電効率がいいごみ処理場もあります)

スウェーデンでもごみ発電をしているのですが、排出するごみよりもごみ処理場の処理能力が高すぎるため、わざわざ周辺国からごみを輸入してごみ発電をしているのです。なんと年間80万トンものごみを輸入しています。

スウェーデンでは、ごみが宝の山なんですね。日本もぜひ見習いたいですね。

日本では、一般家庭でプラスチックをリサイクル資源として分別している自治体も多いですが、一般家庭で排出される廃プラスチックは、ポリエチレンやポリプロピレンなど、色々な材質が混ざっているため、マテリアルリサイクルとしては不向きです。自治体から委託されている業者も、せっかく分別回収された廃プラスチックをせっせと燃してサーマルリサイクルしていることも多いと聞きます。

※参考
リサイクルは必要?
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岩泉線とは、JR東日本の鉄道で、山田線の茂市駅と岩泉駅を結んでいる盲腸線。2010年7月31日に発生した土砂崩れによる脱線事故のため全線で運休となり、そのまま復旧することなく、2014年4月1日に廃止されました。

2017年のゴールデンウィークに、岩泉にある龍泉洞に行ったついでに寄りました。その時の写真です。
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旧駅舎は立派ですね。旧駅舎の一部は、コインランドリーや催しの展示場として利用されていました。駅前には無料の駐車場があり、龍泉洞が開く時間まで車の中で仮眠をとっていました。
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駅舎は立派ですが、ホームは廃線前も簡素な感じがします。1面1線の作りになっています。

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奥側は茂市駅方面。ホームより先は線路が撤去されています。もう二度と列車が来ることはありません。

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拡大してみると線路上に土砂が置いてあり、物理的に遮断されています。

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奥側は岩泉方面、終点なので車止めが見えます。線路は錆び付き枯れた弦状の草が絡みついています。

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車止め手前には古びた枕木が針金でグルグル巻きに固定してあります。車止めってなんだか寂しい気持ちになります。車止めの先には盛り土がしてあり土に覆われていました。ここで1つの不思議を発見

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見て分かりますか?ナットが2つほど新品なんですよ!!

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明らかに後から付けられた錆びていないナット、誰が何のために付けたのでしょう?
もしかしたら廃線前の保全なのでしょうか?それとも、廃線時のレールを部分的に撤去するときの作業でしょうか?それにしても、廃線なんだからナットをつける必要はないですよね?

動画にもしました。

謎が深まるばかりです。以上、旧岩泉線岩泉駅の不思議でした。

※参考 廃線として大井川鉄道(井川線)にも行ってきました。
大井川鉄道(井川線) 井川駅ー堂平駅(廃駅)の探索


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さてさて、今日は日本の硬貨の材料と、回収された硬貨の行方見ていきましょう。
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硬貨の材料

・1円・・・・・アルミニウム100%

・5円・・・・・黄銅(銅60~70%、亜鉛30~40%の合金) 5円硬貨だけ成分に幅があるのは、戦後に5円硬貨を作るときに、砲弾の薬きょうをリサイクルして作ったからと言われています。造幣局の地金の売り払いの情報によると、銅62%、亜鉛38%となっています。

・10円・・・・青銅(銅95%、亜鉛3~4%、スズ1~2%)造幣局の地金の売り払いの情報によると、銅95%、亜鉛4%、スズ1%となっています。

・50円・・・・白銅(銅75%、ニッケル25%)

・100円・・・白銅(銅75%、ニッケル25%)

・500円・・・ニッケル黄銅(銅72%、亜鉛20%、ニッケル8%)

以上が硬貨の材料になります。

硬貨も年数が経てばすり減ったり、摩耗したり、汚れが付いてきますので、一般銀行から日本銀行を通して回収され、造幣局に戻されます。

回収された硬貨は、材料別に分けられて再び硬貨として再利用されています。その他は、財務省の一般競争入札で地金として競売に出されます。私が今まで見たのは、1円のアルミニウムと10円の青銅、50円・100円の白銅だけです。(5円の黄銅・500円のニッケル黄銅については見たことありません。全量を硬貨の材料としてリサイクルされているのでしょうか?)
財務省の地金の売り払いで、令和元年度4回目(令和2年3月5日入札)で黄銅50トン(94塊)の地金の売り払いが行われます。

落札されたアルミニウムはアルミ製品に、青銅はブロンズ像などに、白銅は船舶のプロペラなどにリサイクルされているそうです。

皆さんの身近なところにもリサイクルされた硬貨が使われているかもしれませんね。

※硬貨は金属でできていますので、もし今後日本が戦争に巻き込まれた時などは備蓄金属として大いに利用することができます。

2024年の新紙発表と同時に、500円硬貨のデザインと材質の変更と発表がありました。新500円硬貨は2021年(令和3年)に登場する予定です。バイカラークラッドと呼ばれる技術を使って、3種類の異種金属をはめ込み1つにします。

この技術は、地方自治記念硬貨・天皇陛下在位30年記念硬貨など、500円記念硬貨に使われています。
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銅を白銅で挟み、ニッケル黄銅にはめ込んで1つにします。

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新500円硬貨のイメージ。

材料ですが、銅75%、亜鉛12.5%、ニッケル12.5%に変更になります。
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前回、乾電池のリサイクルについて紹介しましたが、今回は蛍光灯のリサイクルについて見ていきましょう。
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蛍光灯には微量の水銀が含まれています。しかしそのまま不燃ごみとして処理する自治体もあれば、有害ごみ・資源ごみとして分別収集する自治体もあるでしょう。乾電池同様、ISO14000を取得している企業であればリサイクルに回しているでしょう。

不燃ごみに出している場合は、残念ながら破砕されて埋め立て処分されています。それも微量の水銀も一緒に処分されています。

一方、有害ごみや資源ごみとして分別回収している場合はリサイクルされます。こちらも乾電池同様、「野村興産株式会社」のイトムカ鉱業所(北海道)や「JFE環境株式会社」がリサイクルで有名だと思います。

蛍光灯といっても種類はたくさんあり、管状管形、直管形、ボール形、コンパクト形がありますがどれもリサイクルできます。

まず破砕機で粉々に破砕され、アルミでできている口金を分別します。その後に炉で高温にされて水銀を蒸発させて回収します。それから蛍光灯内部の白い粉(蛍光粉)とガラスに分別されます。

アルミは地金として再生され、水銀は研究機関や医療機器としてリサイクルされます。蛍光粉はレアアースとしてリサイクルされ、ガラスは再び蛍光灯のガラスの原料やガラスウール、ガラス製品としてリサイクルされています。

各社で若干の違いはありますが、しっかりとリサイクルされています。蛍光灯はリサイクルメーカーが乾電池より多いですが、様々な回収業者で回収された蛍光灯は、上記の2社に運ばれリサイクルされています。


※水銀に関する水俣条約の第三条「水銀の供給源及び貿易 」で鉱山からの水銀産出の禁止、水銀の貿易に関しては条約で認められた用途以外の禁止

となっていますので、いま日本で流通している水銀は全量リサイクルされた水銀で賄われているものと考えられます。
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