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上記のお金、聞いたことありますよね?1銭硬貨1厘硬貨です。
ちなみに1円=100銭、1銭=10厘になります。なので、1円=1000厘ですね。

現在このお金で買い物はできませんが、為替や利息計算では有効ですよね。例えば1ドル=110円13銭とか言いますよね?

このお金が使えたのは、小額通貨整理法により1953年12月31日までで、1954年1月4日~6月30日までは有効な硬貨・紙幣に交換されましたので、1954年6月30日をもって金属スクラップと化しました。

ここまでは知っている人も多いでしょう。


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じゃあ上記のお金を知っていますか?江戸時代に作られた寛永通宝文久永宝になります。
江戸時代のお金は江戸時代か明治初期じゃないと使えなかったって思っている人多いでしょう。実はこの寛永通宝文久永宝、1953年7月に制定された小額通貨整理法が制定されるまで有効なお金だったんですよ。
1953年と言えば昭和28年、戦後しばらくは立派な法定通貨だったんですよ。(実際にはあまり流通していませんが)法的には1953年12月31日まで有効

レートですが

・寛永通寳銅一文銭   =1厘
・寛永通寳真鍮四文銭   =2厘
・文久永寳         =1.5厘

として通用していました。
江戸時代のお金が戦後まで通用していたなんて驚きではないでしょうか?

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ちなみに上記の1円紙幣、1885年(明治18年)に発行されましたが、現在でも有効な紙幣です。発効から130年あまり経っても有効なお金があるんですね。しかしこの1円札は1円以上で売買されていますので、法定通り1円として使用する人はいないでしょう。