ちょっと前に「玉掛技能」の講習を受けてきましたので、どんなんものだったか簡単に説明したいと思います。

玉掛技能とは、下記のようなクレーンに荷を吊るす作業のことです。

https://www.komatsu-kyoshujo.co.jp/KkjReservation/Images/Subjects/course_yuklaue_crane_main_image.jpg

クレーンの技能と玉掛の技能は別になりますので、クレーンの技能だけ持っていても荷を吊るすことはできませんし、玉掛の技能だけあってもクレーンを操作することはできません。

なので普通は、クレーンと玉掛の技能を一緒に取る方が多いです。どちらが先に取るかの順番は気にしなくてもいいです。私は、クレーンを先に取ってから玉掛を取りました。あと、個人的には、クレーンより玉掛の方が覚えることが多くて難しかったです。(実技の方)

講習をする場所ですが、技能講習は都道府県労働局長登録教習機関において行われます。玉掛技能講習の時間は学科と実技で基本は19時間です。ただし、クレーン関係の免許や講習を修了している場合は15時間に短縮されます。

学科

1.クレーン等に関する知識(1時間)
2.
クレーン等玉掛に必要な力学に関する知識(3時間)
3.
クレーン等玉掛の方法(7時間)
4.
関係法令(1時間)
・修了試験(マーク式)


実技

1.クレーン等の玉掛(6時間)
2.クレーン等の運転のための合図(1時間)
・修了試験

私は、先に床上操作式クレーンの技能講習を修了していますので、学科の2と実技の2が免除されましたので、学科と実技で15時間の講習になりました。

学科ですが、講義をまともに聞いていれば、どこが学科試験に出るのか教えてくれますので落ちることはないと思います。(しかし居眠りしていると落ちます)


また法律で講習時間が決まっていますので、遅刻をすると問答無用で門前払いを受けますので注意してください。



学科の1、3、4の一部は暗記になります。2は中学レベルの数学になり、そんなに難しくはないです。ベクトルや力の計算ができれば何も問題ないです。



学科の検定試験ですが、マークシート方式で、60%以上の点数で合格(ただし学科1~4の各項目で最低40%以上取らないと不合格になります。)


確か学科が1日半だったと思います。それと、学科の時に「質量目測」というものがあります。


http://nora-blog.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_a1c/nora-blog/E78E89E68E9BE381914-db770.JPG


玉掛の時、ワイヤーの太さや、許容荷重によって吊るす荷の重さが変わります。その時に、「これはこのぐらいの重さかな?」って感じで、目で見たり、体の一部を使ったりして、大体の重さを測ることです。

もちろんメジャーなどは使ってはいけません。腕や手の大きさを使うのと、材質ごと(鉄やコンクリートなど)の密度を覚えて測ります。(腕や手の大きさが何センチかと密度が分かれば体積が出て重量が分かります。)


これも一応試験があります。私のところでは、現場で何種類かの質量目測を行い、答えを指導官に渡すのですが、しかし皆さんトンチンカンな答えばかり。正解になるまで(実際の重さより軽ければOK。許容差10%ぐらい?)何回かやり直しされました。って、正解になるまで何度でもやり直しOKな試験です。


それでもなかなか当たらないので、皆さんで相談しながら(カンニングも含めてwww)試験を行いました。もちろん皆さん合格です。


それからいよいよ玉掛の練習になります。


メイン写真


これは基本的な円柱の荷になります。手順としては、適切なワイヤーを選び、ワイヤーに破損がないかチェックします。そして荷にワイヤーを掛け、クレーンのフックに吊るします。


写真のように、これはチームプレーになります。メインの人が指示を出したり実際の作業をするのですが、補助の人がワイヤーを持って来たり、持っていたりします。


荷をフックに掛けたら、ワイヤーが張った状態までクレーンを上げるとか、クレーンマンに手で合図を出します。その後、ワイヤーをセットする位置が正しいかとか(重心が正しいか)、地切りまで荷を揚げるとか、旋回とか色々合図を出します。


この合図のタイミングが難しくて、クレーンのフックを荷に誘導するとか、旋回のタイミングとかが上手くいきません。何度も合図をしながら微調整します。


荷を上手く旋回したら、今度は荷を下ろす合図を送ります。そして、荷を地切りした状態までもっていき、補助役の人が、荷が転ばないように輪留めをしたりします。


メイン写真


これはH鋼、円柱とH鋼は左右が同じなので、重心を見極めるのは難しくありません。左右同じ位置にワイヤーを掛ければまず大丈夫です。


それより合図の方が難しいです。間違った合図を送ったり、タイミングが合わなかったりと難しいです。


メイン写真


これは鉄筋を束にしたものです。見ての通り左右で重さが違いますので、ワイヤーを掛ける位置に苦労します。地切りを何回か繰り返して、正しい位置にワイヤーを持っていきます。(ある人が目印で小石を置いたら、指導官にズルはいかんと捨てられてしまいましたwww)


この3種類の玉掛の練習を何回か回ります。もちろん補助役も何回か回ってきます。


一通り終わったらいよいよ修了試験になります。修了試験は一番簡単な円柱になります。荷を90度回転させて置くまで試験になります。


フックの掛け直しとかは減点になりませんが、指差し呼称や安全確認、合図のミス(間違った合図)は減点が大きいようです。


とにかく指差し呼称と安全確認は忘れてはいけません。玉掛は指差し呼称と安全確認が多く、作業の順番と合図の種類も覚えないといけないので、ついつい忘れがちになります。


それと、本番になると緊張してしまい、ついつい作業の順番を間違えたり、飛ばしたりしてしまうため、焦らないで試験に臨んでください。


ちなみに今回は全員合格することができました。