長野県上田市から静岡県浜松市まで、南アルプスと天竜川に沿って延びている国道152号線の不通区間に行ってきました。国道152号線はかつて塩の道とか秋葉街道と呼ばれ、遠州地方から信州地方に至る街道です。
特に静岡県浜松市水窪の青崩峠と長野県大鹿村付近の地蔵峠は中央構造線の破砕帯のため、地盤が脆く崩れやすいため点線国道(不通区間)となっています。
それ以外にもパワースポットで有名な分杭峠や杖突峠など、非常に険しい峠を走るため、酷道とも呼ばれています。なので国道とは思えないほど道は曲がりくねったり狭かったりしてすれ違いが困難な区間も多い道になります。
そして今回は、地蔵峠と青崩峠の不通区間(行き止まり)がどうなっているのかを見に行きました。
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南側からですと、国道474号線の矢筈トンネルと国道152号線との分岐点で、トンネルから外れます。そうすると蛇洞林道(じゃぼらりんどう)と国道152号線と分岐しますので、写真のように通行不能区間に進みます。
ちなみに地蔵峠の不通区間は蛇洞林道を使って迂回することができます。途中でしらびそ高原という避暑地で、夜には満天の星空を眺めることのできる高原があります。星空の写真愛好家が天体写真を撮っています。 
右側に延びている道路が国道152号線の不通区間に向かう道路で、左側のセンターラインがある方がしらびそ高原があり、迂回路にもなっている蛇洞林道になります。
そうすると突然道が狭く車1台がやっと通れるほどの1車線道路になります。すれ違いは困難になりますが、対向車が来ることはまずないと考えていいです。

そうすると突然2車線の立派な区間になりますが長くは続きません。というのも、すぐ近くにキャンプ地があるため、キャンプ地までの区間は整備されています。ちゃんとおにぎりの標識が見えますね。

キャンプ地を過ぎるとすぐに1車線に戻ります。キャンプ地を過ぎると何もないため対向車はいません。

さらに道は狭くなりすれ違いは不可能になります。ガードレールの下は川になっています。

さらに奥へ進むと舗装はなくなりダート区間(未舗装区間)になります。ここからもう少しで不通区間になり行き止まりになります。

行き止まりです。河川敷に出てしまい車が反転できるスペースになっています。

どうやらこの周辺は国有林のようですね。

道は完全になくなりました。今後、地蔵峠を突破する道を作る工事をする気配も感じられません。

なぜか木に152号線を示す「おにぎり」がくくり付けてありました。しかし道の形跡は全くなく、誰かのイタズラかと思われます。

上のおにぎりの近くに、登山道?遊歩道?に見えなくもない道らしきものが見えます。しかし誰も通った形跡はなく謎のままです。

河川敷を少し進むと(中州を進む)砂防ダムが見えます。崩れやすい地質なのですね。この上に蛇洞林道を迂回する地蔵峠があります。

砂防ダムの見えるところから152号線の行き止まり方向を写しました。中央に見えるのがマイカーです。川幅は狭く、場所を探せば簡単に中州に渡ることができます。
中州で流木を燃やした跡がありましたので、バーベキューか何かをしたのでしょう。
結果として、地蔵峠の不通区間の行き止まりは川の河川敷に出ることが分かりました。
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