新型コロナウイルスが流行してそろそろ5ヶ月になります。前回、新型コロナウイルスの恐ろしさを伝えましたが、今回は新型コロナウイルスの影響が世界的な食糧不足を引き起こす可能性を見ていきます。
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スーパーには皆さんも行くと思いますが、マスクやアルコール消毒が不足しているのは当たり前になっています。これは生産より需要の方が多いので全国的に不足しています。ちなみにトイレットペーパーやティシュペーパーの品薄は解消されたような感じがします。

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食料品では、バター・納豆・カップ麺・袋麺・缶詰・米・一部の飲料が棚から無くなっていました。食料品が無くなると皆さん慌てて買いだめてしまいますので余計に品薄になってしまいます。

現在の品薄の原因は、パニック買いの影響ということが一番大きいと思います。というのも、異常気象による収穫の減少が原因で世界中の食料貯蔵庫・穀物貯蔵庫が空になっている訳ではありません。
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確かにアフリカなどではバッタの大量発生して穀物が全滅ということもありますが、アメリカやロシアなどにはそのようなこともなく世界的に見て不足しているということはありません。

なのですぐに世界中で食料が無くなり大変だと騒ぐ必要はないと思います。ただし、収穫・加工・物流には人が要りますので、都市封鎖や外出禁止・コロナ感染者の増加によっての人手不足による物流の寸断には今後とも注意しなければいけないと思います。
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また、世界中で感染者が増加しており、歯止めが効いていないので、航空機・船舶による輸入が途絶えることが恐ろしいです。また、自国民を優先するため、ロシア・インド・ベトナムといった国が(不安から来る)輸出制限もしていますので、パニックがパニックを呼ぶことも食糧不足に繋がります。

日本は食料の輸入大国で、食料自給率が30%台と言われていますが、これはカロリーベースでの話であって、世界で一般的ではありません。世界では生産額ベースの食料自給率で計算するのが一般的であり、日本は生産額ベースになると食料自給率は66%(2018年)になり、そこまで低い訳ではありません。


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