昭和30年まで日本の太平洋側にも良質な油田がったことをご存知でしょうか?その名は「相良油田」という油田になります。静岡県の牧之原という場所に存在していました。

 というわけで、コロナが収まらない中、2023年正月明けに相良油田のある「油田の里公園」という場所に行ってきました。


 場所はかなり分かりにくいのですが、東名高速道路なら牧之原ICから国道473号線(バイパス)で菅谷ICで降ります。はっきり言ってカーナビがないと分からないと思います。

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 この公園にはちょっとしたアスレチックやバーベキューができるスペース、自由広場などがあり、家族連れや年配方がゲートボールをして楽しんでいました。
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 しかしコロナの真っ最中でもありますので、バーベキュー広場は使用中止になっています。
 
 資料館もありますので、拝見しました。
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 説明文には、イラン・クウェート・サウジアラビア・インドネシア・中国の油田の性質が一覧表として掲示してあります。あとは重油・軽油・ガソリン等の比率なども載っていました。相良油田の性質は、軽油質で動粘度が低いのでサラサラな原油になります。原油をくみ上げたままゴミをろ過しただけでエンジンがかかるほどです。
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 各国の原油のサンプルになります。容器が白く変色していて、中身がよく確認できないものもありました。中東産の原油は真っ黒いものが多いのですが、相良油田の原油は精製前で琥珀色をしています。
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 商業生産は昭和30年(1955年)に終了していますが、油井(石油坑)の設備は残っているため、学術調査等で定期的に採掘されています。最近のものでは、2021年3月16日にテレビ朝「ナニコレ珍百景」の取材のために採掘したとサンプルが展示してありました。

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 コロナで原油が暴落したと思えば、ロシアによるウクライナ侵攻で今度は暴騰したりしていますが、石油事情や石油の利用等についての説明もありました。


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 油田の里公園の道の向かい側に現存する油井があります。稼働は停止していますが、設備は残されています。

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 かつてはこのような櫓がたくさんありましたが、現在は1つのみ残されています。
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 ドラム缶を切ったようなものの隣にあるものが油井だと思われます。現在は採掘していませんので閉じられています。

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 ドラム缶の中は黒く濁っており、軽油が混じっていると思われます。周りのコンクリートの中の水はそこまで黒くありませんが、油井に近づくと軽油の臭いがします。

 この相良油田は最盛期にはこのような油井が240カ所あり、年間721キロリットル産出していました。


利用情報

住所  :〒421-0514 牧之原市菅ケ谷2525-1
休館日 :火曜日(祝日の場合は翌日が休館)、年末年始 *資料館のみ
利用時間:午前9時~午後4時 *資料館のみ
電話番号:0548-87-2525(資料館)