よく犬に鳥の骨を与えてはいけないとネットでも言われていますけど、それは本当だろうか?
特に加熱した鳥の骨を与えると、骨をかみ砕いたときに骨がナイフの刃先みたいに鋭くなり、胃や腸を傷つけると言われてきました。まだ生の鳥の骨であれば骨が鋭くならないので、与えるのであれば生の鳥の骨と言われていました。
生の鳥の骨の成分は、カルシウムなどの無機質が70%、コラーゲンが20%、水分が10%で構成されています。ただし加熱するとコラーゲンが減少します。
加熱した鳥の骨はコラーゲンが減少したため、かみ砕いた時に細かくなります。
小型犬・中型犬・大型犬によって違いはありますが、手羽先やフライドチキン程度の骨であれば与えても問題ありません。というのも、犬の胃酸は強力であるため、手羽先やフライドチキン程度の骨程度であれば、30分~2時間ほどで溶けてなくなってしまいます。
中型犬や大型犬は噛む力が強いので、そのまま与えてもバリバリかみ砕いて食べてしまいますが、小型犬であれば念のため細かく砕いたものを与えれば問題ないでしょう。
ただし、子犬や老犬になると噛む力とか胃酸の量とか色々と問題がありますので、様子を見ながら少量与えればいいと思います。
それでも100%大丈夫かといえば大丈夫だとも言えないところもあります。実際に運悪く胃や腸に鳥の骨が刺さってしまった事例もあります。
人間でも子供や高齢者で、こんにゃくゼリーやお餅が喉に詰まる事故があるように、必ず大丈夫だとは言えませんのでその辺は自己責任になります。
ではなぜ鳥の骨を与えてはいけないという話が広がったのでしょうか?
これは勝手な推測でしかありませんが、ペットフード業界が儲からないからだと考えられませんか?
昔は、人間が食べ残した鳥や魚の骨、みそ汁などを犬に与えていました。しかしそれではペットフード業界が儲かりません。そのため、消費者にあれが危険これが危険と不安を煽ってペットフードを消費者に購入させているように感じられます。
確かにペットフードは栄養を付け加えているのでいいとは思いますが、原材料はとても人間が食べられるものを使ってはいません。人間が食べないような屑肉や内臓、栄養も何もない大豆のカスをミックスしてペットフードを作っています。
ネット上に情報が氾濫している今日では、飼い主が色々と情報を精査して賢い飼い主にならなければなりません。
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