2018年12月15日と16日に大阪府平野区にある「全興寺」と、滋賀県滋賀県犬上郡多賀町にある「真如寺」に行ってきました。
全興寺にはリアルな地獄の様子を見学でき、真如寺には地獄絵図があるとのことでしたので訪問しました。
2.真如寺
真如寺には駐車場がありませんので、近くの多賀神社に停めさせてもらいました。多賀神社は大きな神社ですので、無料駐車場が設置してあります。余談ですが、ちょうど多賀神社で神前式をやっており、目の前を新郎新婦が通りかかりました。
真如寺の門前になります。多賀神社から徒歩5分弱の距離にあります。普通の一般的なお寺でしたので、本当にここか迷っていましたが、2人組の女子大生?っぽい女の子が出てきましたので、とりあえず入ってみました。
案内役の鬼が地獄絵図を案内していました。寝ながら仕事していて勤務怠慢です!。実際はレプリカが飾ってありますが、期間限定で本物が置いてある期間もあります。今回訪問した際は、イベント時期ではありませんでしたので、レプリカを拝見しました。
本堂はカギが閉まっているため、自宅で呼び鈴を鳴らし、拝観したい旨を伝えてカギを開けてもらいます。拝観料は200円でした。
二七日の初江王(釈迦如来)による裁判になります。ここでは盗みについて裁判が行われます。盗みとは強盗やスリだけではなく、ファミレスの砂糖やミルク・おしぼりなどを持って帰っても盗みになります。もちろん借りパクも盗みになります。ここで有罪判決を受ける人も多いかと思います。
三七日の宋帝王(文殊菩薩)による裁判になります。ここでは邪淫について裁判が行われます。夫婦間であれば問題ありませんが、可愛いおねーちゃんの風俗店の常連客は有罪判決を受けます。心当たりのある人は多いと思います。
四七日の五官王(普賢菩薩)による裁判になります。ここでは妄言(ウソ)について裁判が行われます。仮病で会社や学校を休んだり、嘘をつくことは誰にでもありますので、有罪判決を受ける人は多いと思います。ここでは元国会議員が多いかと思います。
五十七日の閻魔大王(地蔵菩薩)による裁判になります。ここでは浄玻璃鏡(じょうはりのかがみ)に過去の善悪のすべて暴露されてしまいます。ここで嘘をつくと舌を抜かれます。過去の裁判結果と浄玻璃に映った映像から裁判がほぼ決まります。
六七日の変成王(弥勒菩薩)による裁判になります。過去の裁判と閻魔大王の報告から裁判が決定します。ここでは釈迦如来様の次に悟りを開く弥勒菩薩様が弁護人となってくれます。来世ではしっかり修行をするようにとのお言葉があるそうです。なお弥勒菩薩様は現在悟りを開くために修行中とのこと。
七十七日の泰山王(薬師如来)による裁判になります。一般的にここで裁判は終わり、6つの鳥居が現れ、1つの鳥居を選びくぐるように言われます。六道(天道・人間動・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道)のどこに行くのかを決定します。今まで閻魔様がすべてを決定していたと思っていましたがどうやら違うみたいです。
ちなみに6つの鳥居すべてが地獄に通じている場合もあります。どこに行くかは被告人にはわからず、行ってみないとどれを選んだのか知るすべがありません。ここでは薬師如来様が弁護人となってくれます。
これは100か日の平等王(観音菩薩)による再審の裁判になります。三悪趣(畜生道・餓鬼道・地獄道)に落ちた罪人に再審の機会が与えられます。観音菩薩様が弁護人となってくれますが、遺族の供養がないと再審は行われないとか・・・あと、修羅道に落ちても再審の機会はないのでしょうか?この時は、観音菩薩様が弁護人ですので、観音経をお唱えすることが多いです。
最後は3回忌の五道転輪王(阿弥陀如来)による再審になります。ここでも遺族による供養がないと再審は行われないとか・・・。遺族がいない生涯独身の人は再審の機会が一切ありませんので子孫がいるかいないかで運命が大きく変わります。
江戸時代以降、、7回忌(蓮華王)、13回忌(祇園王)、33回忌(法界王)の3つが再審の裁判として付け加えられました。まさに司法制度改革ですね。
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