2017年の米の収穫量が不作になりそうです。今年は東京でも8月は雨続きですし、東北地方も例年の4割ほどしか太陽が出ていないそうです。それに、一部地域では「いもち病」と呼ばれる稲の病気も発生しているそうです。いもち病は太陽の光が当たらないと発生しやすくなります。

ここで記憶している人も多いと思いますが、1993年(平成5年)に米騒動が起こりましたよね。戦後の日本に記録的な冷夏が起こり、米の作況指数は「著しい不良」の水準となる90を大きく下回る74となりました。

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そこでみなさんがお米を買い占め、お店の店頭からお米が消えましたよね。一応海外から緊急輸入によって何とかしのげましたが、タイ米が捨てられるとか、養豚場の餌になるとか不遇の扱いも受けました。

この年はフィリピンのピナツボ火山が大噴火を起こして、世界の気象に大きな影響を与えました。これが直接的原因として日本に冷夏をもたらしました。

今年は、1993年の気象条件と似ているとのことです。なので今年は記録的な米の不作が起こる可能性があります。

しかし1993年の米不足から学びましたので、今は備蓄米があります。政府と民間合わせて200万トン以上ありますので、不作だからと言っていきなり店頭からお米が消えることにはならないと思います。

歴史から見ると日本はいくつもの大飢饉を乗り越えてきました。

近世での飢饉
・1993年の米騒動
・昭和東北大飢饉(1930年~1934年)
・天保の大飢饉(1833年~1937年)
・天明の大飢饉(1782年~1788年)近世の日本では最大の飢饉
・享保の大飢饉(1732年)
・寛永の大飢饉(1640年~1643年)

今の日本は世界的には裕福ですので、多くの食べ物を捨てています。1年間に1800万トンもの食べ物を捨てています。ここで食べ物を粗末にして歴史を繰り返すのか、食べ物を大事にして歴史を繰り返さないようにするのか、今年の2017年を見守りましょう。